発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006049573
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標記の治療成績を報告した.対象は男性7例,女性1例,平均年齢39歳であり,術前のLichtman病期分類はstageIIIAが2例,stageIIIBが6例であった.Kirschner鋼線は1例を除き手術から3ヵ月以内に抜去し,術後平均経過観察期間は27ヵ月であった.MRI上,術後明らかな改善は2例にしか認められなかったが,Nakamura評価方法による臨床成績はexcellent 1例,good 6例,fair 1例,平均スコアは20.9点であった.平均手関節掌背屈可動域は79°から91°に改善し,握力の健側比は49%から82%に増加した.1例で術後反射性交感神経性ジストロフィーを合併したが保存的治療で改善した.本法はKienboeck病に対する手術的治療の1つとして考慮すべき術式であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005