発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006049574
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標記の手術手技と短期術後成績を紹介した.手術は全身麻酔下あるいは伝達麻酔下の仰臥位で行い,月状骨摘出後,舟状骨と三角骨に骨孔をあけ,長掌筋腱によるfree tendon,あるいは第2中手骨の靱帯付着部をつけたままの長橈側手根伸筋腱の半切りを用いて靱帯形成を行う.対象は男性2例,女性5例,平均年齢49歳,Lichtman分類はstageIII 6例,stageIV 1例であり,平均追跡期間は3年6ヵ月であった.術後のEvans評価基準はgood 6例,fair 1例であり,臨床所見,手関節可動域,握力は術後改善した.X線所見でcarpal height ratio,radioscaphoid角は一旦改善したが術後数ヵ月で術前レベルまで進行した.本法は月状骨を摘出しなければならない場合の治療法の1つになり得ると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005