発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002126928
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13歳女児.右手関節痛を主訴とした.X線像及びMRIによりキーエンベック(Kienboeck)病(Lichtman分類IIIA)と診断し,経皮的鋼線刺入による骨移植を併用しない一時的舟状骨・大菱形骨・小菱形骨固定術(STT固定術)を行い,良好な結果を得た.リヒトマン(Lichtman)分類ステージII以上の重症例では若年者であっても保存的治療が無効な症例では観血的治療に移行すべきである.一時的STT固定術は月状骨にかかる分圧を軽減可能であり,経皮的鋼線刺入により実施することで侵襲が少なく,鋼線の抜去も外来診療で可能であり,優れた治療法である
©Nankodo Co., Ltd., 2002