発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006049571
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ステロイド性骨壊死家兎動物モデルを以下の4群に分け,ステロイド注射後2週時の大腿骨および上腕骨における骨壊死発生頻度および骨壊死の病理組織像を比較した.1)予防薬投与を行わない群(NP群;n=20),2)ワルファリンカリウムを投与した群(WA群;n=21),3)プロブコールを投与した群(PR群;n=29),4)WAおよびPRを投与した群(WP群;n=21).骨壊死発生頻度はNP群70%,WA群33%,PR群38%,WP群5%であり,WP群,PR群,WA群はNP群に比し有意に低く,PR群,WA群はWP群に比し有意に高かった.骨壊死の病理組織像は各群とも同一であった.NP群の骨髄脂肪細胞径はWP群,RP群より有意に大きく,またNP群の骨壊死発生家兎における骨髄脂肪細胞径は骨壊死非発生家兎よりも有意に増大していた.WAとPRの併用投与はステロイド投与家兎動物モデルにおいて骨壊死発生を予防した
©Nankodo Co., Ltd., 2005