発行日 2004年10月25日
Published Date 2004/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005029227
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新鮮凍結死体膝12関節(男8関節,女4関節,平均62歳)を用い,後十字靱帯(PCL),後外側支持機構を切離した後に各種再建術を行った.PCL単独再建では,外旋トルク下での外旋量,後方偏位量は有意に減少したが,靱帯温存時に比較すると残存していた.内反トルク下での内反量,後方引き出し力下での後方偏位量も同様であった.PCL+外側側副靱帯(LCL)再建では,外旋トルク下での外旋量,後方偏位量は靱帯温存時に比較して僅かに残存していたが,内反トルク下での内反量,後方引き出し力下での後方偏位量は有意差がなかった.PCL+膝窩筋複合体再建では,内反トルク下での内反量が靱帯温存時と比較して有意な残存を認めたが,他は有意差がなかった.LCL+膝窩筋複合体再建では,後方引き出し力下での後方偏位量に有意な残存を認めたが,他は有意差がなかった.PCL+LCL+膝窩筋複合体再建では,内反トルク下での内反量,後方引き出し力下での後方偏位量に僅かな残存を認めたのみであった
©Nankodo Co., Ltd., 2004