発行日 2004年10月25日
Published Date 2004/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005064003
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
内側ハムストリング腱を用いた2重束前十字靱帯(ACL)再建術を186例186関節(男81例,女105例,平均26歳)に行なった.術後6~38ヵ月で,伸展制限は平均1.3°,屈曲制限は1.2°で,正坐動作せず10例,不能6例であった.徒手動揺性検査では,Lachmanテストが(+)10%,(++)2%,前方引き出しテスト(ADT)では(+)9%,(-)0%,pivot-shift test(PT)では(+)13%,(-)1%であった.KT1000徒手最大の患健差は1.8mm,Cybexによる膝筋力評価の0°/秒における患健比は伸展91%,屈曲92%であった.Lysholm knee scale(LKS)は93点で,自覚的回復度は86%であった.Tegnerスコアは6.5,スポーツのパフォーマンスは85%であった.LKSの不安定性の点数で分類すると,25点が121例(A群),20点が55例(B群),15点が6例,不明4例であった.A群とB群の因子を検討したところ,有意差があったのはpivot-shift陽性率のみで,手術時年齢,性,術前期間,半月板損傷,術前Tegnerスコア,Lachmanテスト,ADT,KT1000患健差,膝伸展・屈曲筋力に有意差はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2004