発行日 2004年4月25日
Published Date 2004/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004208728
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前方摘出術を施行後1年以上経過した頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)43例を対象に,周術期合併症及び骨膜欠損の頻度と骨膜欠損の術前診断の可能性について検討を行った.その結果,周術期合併症は,髄液漏12例(内1例は逆向性感染により髄膜炎を生じた),一過性の嚥下障害6例,肺炎5例(内1例は術後1ヵ月で死亡),C5麻痺2例,移植骨移動による再手術1例であった.また,硬膜欠損を13例に認め,内12例では%width(最大骨化占拠部位の脊柱管横径に対する骨化幅)と%thickness(脊柱管前後径に対する骨化幅)がいずれも50%を超えており,%width及び%thickness共に50%未満の症例では硬膜欠損はみられなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2004