発行日 2003年10月24日
Published Date 2003/10/24
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004069959
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徳島大学理学療法部の水湯治療室には静水プールと共に流水プールが設置されており,患者の病態や機能障害の程度に応じて使い分けている.流水プールは水深が100cm,水温は約30℃で一定に保たれており,水流発生深度は水面から約50cmであるため下腿から遠位には水流が及ばず,足元をすくわれて転倒する危険性が少ない.プールの側面と正面には流速を調節するためのタッチパネルが装着されており,0~1.8m/秒迄の0.1m/秒ごとに流速を増減することができる.今回,圧センサーを身体各部に貼付した被検者をプール中央に配置し,流速を変化させた時の水圧負荷量の変化を調べ次のような結果が得られた.流速が増すと臍部,股関節部,大腿中央部では水圧が上昇するが,膝蓋部や下腿中央部では低下する.静水中のキック動作では,前方キック,側方キックとも下腿中央部における外・内面水圧差が大きく,流速1.8m/秒では両キックとも大腿中央部の水圧差が大きい
©Nankodo Co., Ltd., 2003