経験と考察
変形性股関節症における疼痛部位
松本 直幸
1
,
中村 琢哉
,
丸箸 兆延
,
笹川 武史
,
瀬川 武司
,
橋本 二美男
1富山県立中央病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
足
,
下腿
,
股関節
,
術後期
,
鑑別診断
,
足関節
,
大腿
,
疼痛
,
膝
,
変形性股関節症
,
術前期
Keyword:
Ankle Joint
,
Diagnosis, Differential
,
Foot
,
Hip Joint
,
Leg
,
Knee
,
Pain
,
Radiography
,
Postoperative Period
,
Thigh
,
Osteoarthritis, Hip
,
Preoperative Period
pp.15-18
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015150421
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初回人工股関節置換術を受けた変形性股関節症362股314例を対象に、疼痛の部位とその頻度について調査を行った。その結果、股関節周囲には98%とほとんどの症例で術前に疼痛を認めたが、一方で8例(2%)では股関節周囲に疼痛を認めなかった。術前疼痛は膝より末梢で28%の症例に、下腿より末梢でも11%の症例に認めた。術前疼痛部位は、足部以外では後面よりも前面に多い傾向を認めた。36股(9.9%)では、股関節と膝、股関節と下腿など連続性がなく飛び石状の離れた部位に疼痛を認めた。下腿や足に痛みを訴えた41股中23股(56%)では、疼痛はしびれ感やピリピリ感を伴っていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015