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Internal Medicine Volume 100, Issue 6 （December 2007）

臨床雑誌内科 100巻6号（2007年12月発行）

腫瘍内科診療データファイル

疾患からみる各種癌の診断･治療　腎･泌尿器　副腎腫瘍石戸谷滋人 ¹ , 荒井陽一 ¹東北大学泌尿器科キーワード： Cisplatin , Cushing症候群 , Cyclophosphamide , Dacarbazine , Doxorubicin , Etoposide , Mitotane , Vincristine , 褐色細胞腫 , 血管造影 , 高アルドステロン症 , 腫瘍多剤併用療法 , MRI , 内視鏡法 , 副腎腫瘍 , 放射性核種イメージング , Ki-67抗原 , 副腎皮質癌 , 腹部CT Keyword: Adrenal Gland Neoplasms , Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols , Angiography , Dacarbazine , Cisplatin , Cushing Syndrome , Cyclophosphamide , Doxorubicin , Endoscopy , Etoposide , Hyperaldosteronism , Magnetic Resonance Imaging , Mitotane , Pheochromocytoma , Radionuclide Imaging , Vincristine , Ki-67 Antigen , Adrenocortical Carcinoma pp.1229-1235

発行日 2007年12月1日 Published Date 2007/12/1

DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008061415

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文献概要
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副腎腫瘍は腫瘍学の観点から、内分泌活性を有する良性腫瘍と悪性腫瘍とに大別される。内分泌活性を有する良性腫瘍としては、原発性アルドステロン症、Cushing症候群、褐色細胞腫がある。悪性腫瘍としては副腎皮質癌と悪性褐色細胞腫がある。診断にはCT、MRI、血管造影、シンチグラフィが行われる。治療は手術療法が原則であり、化学療法や放射線治療は奏効しにくい。副腎皮質癌は、進行が急速であり予後不良である。一方、悪性褐色細胞腫は進行が緩徐であることも多い。副腎皮質癌も悪性褐色細胞腫も組織学的に良性との鑑別が困難であり、経験のある病理医による診断が望ましい。Ki-67による染色性が鑑別の一助となる。