肝臓を診る-肝臓病のキモ 肝疾患各論
ヘモクロマトーシス・Wilson病 診断までに年月を要する疾患の代表
原田 大
1
1産業医科大学 第3内科学
キーワード:
Deferoxamine
,
Ferritins
,
ヘモクロマトーシス
,
Penicillamine
,
Wilson病
,
瀉血
,
変異
,
診療ガイドライン
,
Wilson病タンパク質
Keyword:
Bloodletting
,
Deferoxamine
,
Ferritins
,
Hemochromatosis
,
Hepatolenticular Degeneration
,
Mutation
,
Penicillamine
,
Practice Guidelines as Topic
pp.1141-1143
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017264374
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ヘモクロマトーシスは鉄の過剰による臓器障害である.ヘモクロマトーシスはさまざまな原因で起こり,単一の疾患ではない.ヘモクロマトーシスは肝がんの合併が多く注意が必要である.Wilson病はATP7Bの変異による胆汁中への銅排泄障害による銅過剰による臓器障害である.Wilson病は薬物にて治療可能な遺伝性代謝疾患である.Wilson病の診断に重要なことは本疾患を思いつくことである.
©Nankodo Co., Ltd., 2017