特集 治療可能な先天代謝異常症を診断しよう!
治療のトピックス 銅代謝異常症(Wilson病、Menkes病)の治療
清水 教一
1
1東邦大学 医学部小児科学講座(大橋)
キーワード:
Disulfiram
,
Menkes症候群
,
Penicillamine
,
Trientine
,
Wilson病
,
Zinc Acetate
,
Copper Histidine
Keyword:
Zinc Acetate
,
Trientine
,
Menkes Kinky Hair Syndrome
,
Hepatolenticular Degeneration
,
Penicillamine
,
Disulfiram
,
Copper Histidine
pp.1817-1820
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022033642
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●銅代謝異常症としては銅欠乏性疾患のMeknes病と銅蓄積性疾患のWilson病がある。●Meknes病治療の原則は銅の非経口投与(ヒスチジン銅皮下注射)である。●ヒスチジン銅投与によって易感染性が改善し生命予後が改善する。●Wilson病は、銅キレート薬ならびに亜鉛薬による内科的治療法が確立されている。●銅キレート薬は血液中の銅と結合し尿中へ排泄させる。●銅キレート薬には、D-ペニシラミンと塩酸トリエンチンが認可・販売されている。●亜鉛薬(酢酸亜鉛)は、腸管からの銅吸収を阻害して除銅を行う。●Wilson病の治療は生涯にわたり継続するため必要がある。
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