急性腹症の診断と治療
急性腹症における腹部画像所見のポイント
武田 多一
1
1三重大学 大学院環境社会医学講座救急災害医学
キーワード:
急性腹症
,
鑑別診断
,
超音波診断
,
腹部CT
Keyword:
Abdomen, Acute
,
Diagnosis, Differential
,
Ultrasonography
pp.237-243
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009128810
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
急性腹症は、腹痛や筋性防御があり緊急手術を要するかどうかを速やかに判断しなければならない病態で、近年では画像診断技術や低侵襲治療法により全身麻酔や開腹手術を避けつつ診断治療できる可能性が増えている。重症患者では、ABCD評価に簡易的なポータブル胸部・腹部単純X線検査や腹部・心臓超音波検査が利用される。ABCDが安定し緊急処置が必要ない場合は、病歴と身体所見から病態を想定し詳しい画像検査が施行される。診断目的のみならず経過観察でも利用されることを配慮し検査計画を考える必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2009