腹痛を診る-非専門医に求められる初期診療 疾患各論
婦人科疾患
坂井 邦裕
1
1済生会福岡総合病院 産婦人科
キーワード:
急性腹症
,
子宮外妊娠
,
骨盤内炎症性疾患
,
鑑別診断
,
超音波診断
,
生殖器疾患-女性
,
破裂-自然
,
病歴聴取
,
卵巣腫瘍
,
アルゴリズム
,
茎捻転
,
卵巣出血
Keyword:
Abdomen, Acute
,
Algorithms
,
Pelvic Inflammatory Disease
,
Diagnosis, Differential
,
Genital Diseases, Female
,
Medical History Taking
,
Ovarian Neoplasms
,
Pregnancy, Ectopic
,
Rupture, Spontaneous
,
Ultrasonography
pp.769-772
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016410199
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女性の腹痛では問診で月経歴を詳しく確認するとともに,まず妊娠の可能性を否定することが重要であり,尿hCG検査での確認が望ましい.超音波検査はなるべく膀胱を充満した状態で行い,子宮周囲の出血や卵巣腫瘍の評価により,緊急手術の可能性が高い子宮外妊娠と卵巣腫瘍茎捻転を抽出する.生殖機能温存のために,軽症,早期であっても婦人科専門医へのコンサルトが必要である.
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