特集 患者指導、医師のこの一言が患者を変える
疾患別指導 肥満 生活指導と精密医療へ向けた展望
平池 勇雄
1
1東京大学 保健・健康推進本部
キーワード:
エネルギー代謝
,
褐色脂肪組織
,
身体運動
,
体重減少
,
肥満
,
一塩基多型
,
BMI
,
オーダーメイド医療
,
腹囲
,
遺伝子-環境相互作用
,
Alpha-Ketoglutarate-Dependent Dioxygenase FTO
,
生活指導
Keyword:
Energy Metabolism
,
Alpha-Ketoglutarate-Dependent Dioxygenase FTO
,
Body Mass Index
,
Weight Loss
,
Exercise
,
Obesity
,
Adipose Tissue, Brown
,
Gene-Environment Interaction
,
Precision Medicine
,
Waist Circumference
,
Polymorphism, Single Nucleotide
pp.1007-1013
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2023020827
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<Headline>1 わが国における肥満症の治療は、高度肥満症例に対する減量手術を除けば食事や運動に関する生活指導にほとんど依存している。2 3~5%程度の体重減少で血糖、脂質、血圧などの心血管リスク因子およびインスリン感受性や膵β細胞機能に保護的効果が得られるが、3%の減量およびその継続は容易でない。3 ゲノムワイド関連解析(GWAS)や大規模バイオバンクを駆使した研究の進展により、各個人の遺伝リスクに応じて最適な生活指導を提供する精密医療の実現が期待される。
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