発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016019468
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症例は73歳男性で、球後性視神経炎で入院時にカルシウムの軽度高値を認めた。右手の腫れ、筋力・感覚低下を自覚し、変形性頸椎症による頸髄症と診断された。左半身麻痺、失語、構音障害で受診した。左内頸動脈狭窄症を指摘され、内膜剥離術を施行した。高カルシウム血症が持続し、原因精査目的で受診した。血清カルシウムは軽度高値であったが、薬剤の内服はなかった。血中MgとiPTHは正常で、活性型ビタミンDも正常であった。FECaは0.01以下で、家族性低カルシウム尿性高カルシウム血症(FHH)を強く疑った。長男も同様でFECa低値で低カルシウム尿性高カルシウム血症を認め、家族集積性があり最終的にFHHと診断した。
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