末梢動脈疾患(PAD) 増加する動脈硬化性疾患,適切な診断と治療法 PADの保存的治療と血行再建術
頸動脈 内科的治療orステントor内膜剥離術?
早川 幹人
1
,
松丸 祐司
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 脳神経血管内治療科
キーワード:
危険因子
,
ステント
,
抗血栓剤
,
動脈硬化症-アテローム性
,
発生率
,
EBM
,
頸動脈狭窄
,
頸動脈内膜切除術
,
診療ガイドライン
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
脳卒中
,
頸動脈内膜中膜肥厚度
Keyword:
Fibrinolytic Agents
,
Risk Factors
,
Stents
,
Incidence
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Carotid Stenosis
,
Endarterectomy, Carotid
,
Treatment Outcome
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
,
Stroke
,
Atherosclerosis
,
Carotid Intima-Media Thickness
pp.37-45
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013077126
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・頸動脈狭窄症を有する症例では,虚血性心疾患などの併存動脈硬化性疾患の評価と積極的な内科的治療が重要である.・頸動脈血行再建療法には頸動脈内膜剥離術(CEA)と頸動脈ステント留置術(CAS)があり,前者はエビデンスが集積されている.・無症候性頸動脈狭窄症の脳梗塞発症率は時代変遷とともに低減しており,血行再建の適応はより厳密にすべきである.症候性高度狭窄では内科的治療とCEAのランダム化比較試験より血行再建の優位性が広く認識されている.・最新のガイドラインでは,CEAハイリスク群限定であったCASの適応がCEA標準危険群にも拡大されており,低侵襲なCASが頸動脈血行再建における第一選択となることが期待される.
©Nankodo Co., Ltd., 2013