炎症性腸疾患-ファーストタッチから長期マネジメントまで 炎症性腸疾患の診断
各モダリティの使い分け
長沼 誠
1
,
細江 直樹
,
緒方 晴彦
,
金井 隆典
1慶応義塾大学医学部附属病院 消化器内科
キーワード:
Crohn病
,
MRI
,
X線CT
,
カプセル内視鏡法
,
小腸内視鏡法
Keyword:
Crohn Disease
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Capsule Endoscopy
pp.569-572
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016019444
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Crohn病病変の評価法としては,これまで大腸内視鏡,小腸X線造影検査が中心に行われてきた.近年,小腸病変の評価法としてバルーン小腸内視鏡,カプセル小腸内視鏡が施行可能となり,従来直接内視鏡で観察が困難であった小腸粘膜の炎症を直接確認することが可能となっている.超音波検査,CT,MRI検査は粘膜下の炎症の程度,狭窄や瘻孔の評価,腸管外病変の評価などに有用である.また,近年ではCTやMRIで消化管の評価を行うことを目的としてエンテロクリシスやエンテログラフィーが開発されてきている.それぞれの長所と短所を理解して,患者の状況に応じた検査法を選択することが必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015