カプセル内視鏡の現況と最新動向
パテンシーカプセル 消化管開通性評価に影響する因子
山村 健史
1
,
中村 正直
,
渡辺 修
,
澤田 つな騎
,
廣岡 芳樹
,
後藤 秀実
1名古屋大学医学部附属病院 光学医療診療部
キーワード:
Crohn病
,
機器のデザイン
,
病的狭窄
,
アルゴリズム
,
小腸疾患
,
カプセル内視鏡法
,
小腸内視鏡法
,
パテンシーカプセル
Keyword:
Algorithms
,
Constriction, Pathologic
,
Crohn Disease
,
Equipment Design
,
Capsule Endoscopy
pp.1631-1637
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016118518
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パテンシーカプセルが保険収載され,小腸用カプセルが全小腸疾患に適応されるようになり3年が経過した.今までにパテンシーカプセルの有用性の報告や開通性評価の方法が検討されてきた.本稿では,パテンシーカプセルの開通性に影響する因子を検討することにより,カプセル内視鏡よりも小腸造影やバルーン式小腸内視鏡を施行すべき症例や最初に侵襲の少ないカプセル内視鏡を施行する症例を選択する目安になることを目標とする.とくにクローン病は内視鏡だけでは全小腸観察が困難な場合も多く,カプセル内視鏡で初めて活動性病変が指摘されることをしばしば経験するなど利点は多い.今後は適切な検査法を最初から選択する段階にきており,パテンシーカプセルの有効な使用法の確立が望まれる.
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