クローン病治療の最前線
Mucosal healingの評価方法
藤井 俊光
1
,
渡辺 守
1東京医科歯科大学 消化器内科
キーワード:
Crohn病
,
感度と特異度
,
大腸内視鏡法
,
MRI
,
超音波診断
,
腸粘膜
,
腹部X線診断
,
糞便
,
検便
,
白血球L1抗原複合体
,
カプセル内視鏡法
,
小腸内視鏡法
,
腸運動記録法
,
腹部CT
Keyword:
Crohn Disease
,
Colonoscopy
,
Feces
,
Intestinal Mucosa
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Sensitivity and Specificity
,
Radiography, Abdominal
,
Ultrasonography
,
Leukocyte L1 Antigen Complex
,
Capsule Endoscopy
pp.181-189
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016236011
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クローン病の新たな治療目標として粘膜治癒(mucosal healing)が注目されて久しい.内視鏡的寛解が得られると予後が良好であることが示され,客観的指標でもあるため治験においてもエンドポイントに設定されている.粘膜治癒は基本的には内視鏡的な寛解を意味しているが,近年消化管の評価において多数の画像モダリティが開発され,粘膜治癒も含めた疾患活動性の評価が試みられている.各モダリティにはそれぞれに診断精度の違いと利点と欠点がある.それを理解し使い分けることが重要である.しかし粘膜治癒という単語がひとり歩きしている状況もあり,前提として粘膜治癒とは何かを理解することも必要である.
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