発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005130154
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症例1(52歳女)と症例2(51歳女)は刺激型TRAbによるバセドウ病として発症し,治療経過中にTSBAb陽性が確認され甲状腺機能低下症に移行したケース.症例3(57歳男)は眼球突出,複視などの典型的なバセドウ眼症で発症したhypothyroid Graves' disease,症例4(39歳男)はTSBAb陽性,TSAb陰性の原発性甲状腺機能低下症として発症し,13年の経過中,甲状腺機能の亢進と低下を繰り返したケースであった.TRAb持続陽性の自己免疫性甲状腺疾患例においては,TSAbとTSBAbのバランスおよび甲状腺自己抗体による濾胞細胞破壊の影響で甲状腺機能が変動しうることを念頭において経過観察する必要があると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005