ウイルス肝炎診療の最前線と今後の展開 日常臨床のポイントと知っておきたい最新情報 C型肝炎治療の最前線
IFN少量長期療法の実際と新薬時代における役割
須田 剛生
1
,
坂本 直哉
1北海道大学 大学院医学研究科内科学講座消化器内科学分野
キーワード:
Interferons
,
肝炎-C型
,
肝臓腫瘍
,
抗ウイルス剤
,
経口投与
,
医薬品承認
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
発癌
,
Polyethylene Glycol-Interferons
,
長期投与
Keyword:
Administration, Oral
,
Antiviral Agents
,
Hepatitis C
,
Interferons
,
Liver Neoplasms
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Drug Approval
,
Carcinogenesis
pp.681-684
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014127388
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interferon(IFN)治療においてウイルス排除ができなかった症例においても,ALT値が正常化した症例では累積発がん率が低下した.治療不応例や,治療耐用性の低い肝病態の進展した症例において,肝発がん予防を目的としたIFN少量長期療法は有効な可能性がある.欧米の成績では,IFN/ribavirin(RBV)療法不応例の肝硬変患者への少量IFN投与で,長期における肝発がんを抑制する可能性が示された.本邦のIFN少量長期療法の成績では,治療後24週におけるALT値とAFP値の正常化が肝発がん抑制と関連することが明らかとなった.
©Nankodo Co., Ltd., 2014