ウイルス肝炎診療の最前線と今後の展開 日常臨床のポイントと知っておきたい最新情報 ウイルス肝炎における日常診療のポイント
C型肝炎 フォローアップとコンサルテーションのポイント
八橋 弘
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1国立病院機構長崎医療センター 臨床研究センター肝臓内科
キーワード:
Alanine Transaminase
,
Alpha-Fetoproteins
,
肝炎-C型
,
肝臓腫瘍
,
血清学的検査
,
抗ウイルス剤
,
腫瘍マーカー
,
C型肝炎抗体
,
診療ガイドライン
,
肝線維症
,
発癌
,
Polyethylene Glycol-Interferons
Keyword:
Alanine Transaminase
,
alpha-Fetoproteins
,
Antiviral Agents
,
Hepatitis C
,
Liver Cirrhosis
,
Liver Neoplasms
,
Serologic Tests
,
Biomarkers, Tumor
,
Practice Guidelines as Topic
,
Hepatitis C Antibodies
,
Carcinogenesis
pp.637-641
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014127379
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C型肝炎の診断は,HCV抗体陽性者に対して血中HCV RNA陽性を確認することで行う.C型慢性肝炎の肝がん発生リスクは,肝線維化進展度と相関し,線維化が進展するほど年間肝がん発生率が高くなる.肝発がんリスクを予測するバイオマーカーとしては,血小板数とAFP値がある.C型肝炎治療の目標は,HCV持続感染によって惹起される慢性肝疾患の長期予後の改善,すなわち,肝発がんならびに肝疾患関連死を抑止することにある.C型肝炎の治療では,個々の症例での肝がん発生リスクを評価したうえで,そのリスクの高い症例を治療導入の緊急度が高い,治療が必要な症例と考えたうえで,治療方針を決定する.
©Nankodo Co., Ltd., 2014