貧血 実臨床に役立つ診療のポイントと最新の知見
エリスロポエチンを用いた貧血の治療
小松 則夫
1
1順天堂大学 医学部血液内科
キーワード:
Erythropoietin
,
血液疾患
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍
,
貧血
,
輸血
,
第II相試験
,
第III相試験
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
メタアナリシス
,
新薬開発
,
貧血-腎性
,
アメリカ
,
日本
,
ヨーロッパ
,
生存期間
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Anemia
,
Blood Transfusion
,
Europe
,
Erythropoietin
,
Hematologic Diseases
,
Japan
,
Neoplasms
,
United States
,
Meta-Analysis as Topic
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Clinical Trials, Phase II as Topic
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Drug Discovery
pp.301-304
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013260830
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エリスロポエチン(EPO)製剤は,血中EPO濃度500mU/ml以下の低リスク群骨髄異形成症候群やがん化学療法後貧血に有効であるが,本邦では保険診療上の使用は認められていない.抗EPO抗体による赤芽球癆患者には,臨床開発中のpeginesatideが有効である.メタ解析によるとEPO製剤の投与によって,担がん患者の死亡リスクは上昇する.透析患者でのがんの併発率は高く,EPO製剤ががんの進行を助長している可能性もあるため,EPO製剤を長期に使用している透析患者にはがんスクリーニングが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013