消化器癌化学療法-新たなエビデンスを求めて
食道癌周術期補助化学(放射線)療法の現状と新展開
廣中 秀一
1
1千葉県がんセンター 臨床試験推進部
キーワード:
腫瘍多剤併用療法
,
食道腫瘍
,
腺癌
,
扁平上皮癌
,
治療用放射線量
,
臨床試験
,
Paclitaxel
,
メタアナリシス
,
ネオアジュバント療法
,
アメリカ
,
日本
,
ヨーロッパ
,
放射線化学療法
,
CF Regimen
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Adenocarcinoma
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Clinical Trials as Topic
,
Esophageal Neoplasms
,
Europe
,
Japan
,
Radiotherapy Dosage
,
Meta-Analysis as Topic
,
United States
,
Paclitaxel
,
Neoadjuvant Therapy
,
Chemoradiotherapy
,
CF Regimen
pp.267-272
発行日 2013年2月20日
Published Date 2013/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013179655
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切除可能食道癌に対する周術期補助化学療法(放射線療法)は古くから検討されてきた.しかし,食道癌の組織型や好発部位の違い,術式の違いから,欧米と本邦では治療成績も異なり,お互いのエビデンスの外挿は困難である.現時点の切除可能食道癌の標準治療は,イングランドとスコットランドを除く欧米では術前補助化学放射線療法であり,イングランド,スコットランドおよび本邦では術前補助化学療法である.術前補助化学療法と術前補助化学放射線療法のいずれがbetterかは不明であり,本邦において術前補助療法として,FP療法 vs. DCF療法 vs. FP-R療法の第III相試験が進行中であり,もっとも有効な補助療法が決定する.
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