発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013186084
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例は80歳男性で、3ヵ月前より腹部膨満感と上腹部痛を自覚していた。また、体重が3ヵ月で10kg減少したため受診した。上部消化管内視鏡検査を行ったところ、胃幽門前庭部に3個の過形成性ポリープと思われる約5~10mmの発赤したポリープを認め、幽門輪近くの小彎側の約10mmのポリープは胃の蠕動運動で、収縮時に幽門輪を塞いでいるのが認められた。EVLセットでポリープの基部を輪ゴムで結紮し、内視鏡的粘膜切除術を施行した。病理組織学的にポリープは11×8mmで腺窩上皮の過形成を認める所見で、過形成性ポリープと診断された。退院後も経過良好で、体重も元に戻っている。
©Nankodo Co., Ltd., 2013