震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《その他》検死に関する問題
長崎 靖
1
,
吉永 和正
1兵庫県監察医務室
キーワード:
家族
,
死因
,
事故
,
死別
,
死亡診断書
,
鉄道
,
死後検査
,
精神的援助
,
災害医学
,
個人識別
,
阪神淡路大震災
Keyword:
Accidents
,
Autopsy
,
Bereavement
,
Death Certificates
,
Cause of Death
,
Family
,
Railroads
,
Disaster Medicine
pp.1102-1106
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059526
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<ポイント>・同時に多数の死亡者が発生した場合、一般臨床医が死体検案を要請される場合も多い。ただ、各記載事項についてどの程度の精度が要求されるかは、第三者の関与の程度など諸般の状況によって異なる。・また、検案のみからの死因判断には限界があり、状況等も参考にして可能性の高い死因を推定することも必要であるが、検案技術や使用する機材によって検案精度を高めることも可能である。・残された家族にとっては故人に関する最後の医学的判断を記載した書類であり、死亡の受け入れ過程において相応の役割を果たす場合もあるため、慎重な検案書の記載が求められる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012