血栓症診療update-新規経口抗凝固薬を加えて広がる世界
《動脈硬化/血栓性疾患と抗血小板療法》脳卒中再発予防における抗血小板療法の特性
山崎 昌子
1
,
内山 真一郎
1東京女子医科大学 神経内科
キーワード:
Aspirin
,
Ticlopidine
,
危険因子
,
再発
,
多剤併用療法
,
動脈硬化症-アテローム性
,
脳梗塞
,
脳出血
,
発生率
,
血小板凝集阻害剤
,
リスク評価
,
Cilostazol
,
Clopidogrel
,
医薬品適正使用
,
ラクナ梗塞
Keyword:
Aspirin
,
Drug Therapy, Combination
,
Risk Factors
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Recurrence
,
Ticlopidine
,
Incidence
,
Risk Assessment
,
Brain Infarction
,
Intracranial Hemorrhages
,
Atherosclerosis
,
Stroke, Lacunar
,
Cilostazol
,
Clopidogrel
pp.46-50
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012271437
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
・脳梗塞にはさまざまな病態が含まれ、病型によって抗血小板療法の有効性と安全性が異なるため、両者を勘案し有効性が上回る症例を選択して抗血小板療法を行うことがもっとも重要である。・脳梗塞は発症機序により大きく心原性と非心原性に分類され、抗血小板療法の適応があるのは非心原性脳梗塞である。・非心原性脳梗塞の中でも、アテローム血栓性脳梗塞は心筋梗塞や末梢動脈疾患と病態が共通しており、抗血小板療法のよい適応と考えられる。・ラクナ梗塞の基盤となる細動脈硬化は、脳梗塞とともに血管破綻から脳出血も起こしやすいため、抗血小板療法の適応は慎重に判断し、血圧を十分にコントロールしたうえで抗血小板療法を行う必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2012