血栓症診療update-新規経口抗凝固薬を加えて広がる世界
《動脈硬化/血栓性疾患と抗血小板療法》日本に特異的な抗血小板薬
村崎 かがり
1
1東京女子医科大学 循環器内科
キーワード:
Eicosapentaenoic Acid
,
冠動脈疾患
,
再発
,
脳卒中
,
Sarpogrelate
Keyword:
Coronary Disease
,
Recurrence
,
Eicosapentaenoic Acid
,
Stroke
,
Sarpogrelate
pp.55-57
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012271439
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・イコサペンタエン酸(EPA)は、1970年代に行われた魚を多食するグリーンランドイヌイット集団の疫学調査の結果から注目された物質である。・EPAを血小板に添加することにより、血小板凝集が抑制される。JELIS試験ではEPAによる主要冠動脈イベントの発症抑制が確認された。・セロトニンは、血小板のアゴニストの一つであり、sarpogrelateはセロトニン(5-HT)受容体に対する選択的拮抗薬である。・sarpogrelateでは、糖尿病を合併した、脳梗塞患者の再発予防効果が示されている。またaspirinと比し出血性合併症が少ないことも示されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2012