循環器薬 使い方プラクティス 疾患別循環器薬の使い方 《虚血性心疾患》
抗血小板薬
若槻 哲三
1
1徳島大学病院 循環器内科
キーワード:
Aspirin
,
Ticlopidine
,
血栓症
,
抗凝固剤
,
出血
,
心筋梗塞
,
ステント
,
血小板凝集阻害剤
,
医薬品承認
,
Cilostazol
,
Clopidogrel
,
経皮的冠状動脈インターベンション
Keyword:
Anticoagulants
,
Aspirin
,
Hemorrhage
,
Myocardial Infarction
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Thrombosis
,
Ticlopidine
,
Stents
,
Drug Approval
,
Percutaneous Coronary Intervention
,
Cilostazol
,
Clopidogrel
pp.461-467
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305815
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虚血性心疾患に対する治療,とくに冠動脈インターベンション(PCI)との絡みにおいて抗血小板薬の重要性は広く認識されており,現在,わが国においてはアスピリン,クロピドグレルが大きな役割を担っている.薬剤溶出ステント(DES)は現在PCI治療の主流となっているが,このDES植え込み後の抗血小板薬2剤併用療法はステント血栓症予防の観点から重要であり,わが国におけるその至適投与方法・期間が明らかにされつつある.しかしながら,とくに投与期間に関しては,血栓予防と出血リスクのリスク-ベネフィットを個々の症例の状況で熟考する慎重さも必要である.高齢化に伴い抗凝固療法との併用の機会も増えており,わが国における至適併用療法の検討が望まれる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013