今、認知症にどう向き合うか
《認知症の医療連携・介護・制度》認知症の倫理的問題点
三浦 靖彦
1
,
川崎 彩子
1野村病院 内科
キーワード:
栄養補給法
,
認知症
,
患者の権利擁護
,
精神的能力
,
地域社会ネットワーク
,
臨床倫理
,
臨床倫理委員会
,
倫理コンサルテーション
Keyword:
Dementia
,
Feeding Methods
,
Patient Advocacy
,
Mental Competency
,
Community Networks
,
Ethics, Clinical
,
Ethics Consultation
,
Ethics Committees, Clinical
pp.828-833
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012211107
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●認知症患者の診療場面には種々の倫理的問題点がある。●とくに人工栄養の問題は近年注目を集めているが、わが国独自のエビデンスが少ない。●終末期医療に対する自己決定が重要視されているが、認知症患者の場合、自己決定への支援が重要である。自己決定後の扱いにも倫理的・哲学的問題が残る。●認知症患者の診療においては、多職種連携を核とした地域全体での活動が必要であるとともに、倫理的問題の解決には臨床倫理コンサルテーションが有用である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012