特集 認知症を取り巻く現状:バイオマーカー、根本治療薬ってなに?
認知症研究の最前線 世界はgame changerを待っている 血液バイオマーカー
徳田 隆彦
1
,
建部 陽嗣
1量子科学技術研究開発機構 量子生命・医学部門量子医科学研究所脳機能イメージング研究部
キーワード:
Alzheimer病
,
バイオマーカー
,
中間径フィラメント
,
髄液
,
リン酸化
,
Tau Proteins
,
髄液検査
,
Amyloid Beta-Protein (1-42)
,
Amyloid Beta-Protein (1-40)
Keyword:
Intermediate Filaments
,
Biomarkers
,
Cerebrospinal Fluid
,
tau Proteins
,
Phosphorylation
,
Alzheimer Disease
,
Amyloid Beta-Protein (1-40)
,
Amyloid Beta-Protein (1-42)
pp.605-609
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022195227
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<Headline>1 認知症疾患に対する画像バイオマーカーと体液バイオマーカーは、お互いに補完し合って、開発・検証していく必要があり、これらを統合した多項目バイオマーカーシステムの確立が最終的に到達すべき目標である。2 画像バイオマーカーと相互補完的な体液バイオマーカーとしては血液バイオマーカーの確立が求められているが、従来は脳脊髄液でしか定量できなかったAlzheimer病の体液バイオマーカーが、最近は血液中でも正確に定量できるようになってきている。3 従来のバイオマーカーシステムであるATNシステムは主にAlzheimer病の脳病態を検出・判定するものであったが、今後は多種多様な認知症性疾患の脳病理をより包括的に診断・層別化ができる次世代のバイオマーカーシステム(例えば量研機構が提唱する"ProVENシステム"など)の開発・検証が進行中である。
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