今、認知症にどう向き合うか
《認知症各論・治療》Lewy小体型認知症
頼高 朝子
1
,
森 秀生
1順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院 神経内科
キーワード:
抗精神病剤
,
幻覚
,
自律神経系
,
神経症状
,
認知障害
,
妄想
,
診療ガイドライン
,
Iobenguane
,
Lewy小体病
,
パーキンソニズム
,
心筋血流イメージング
,
幻視
,
行動心理学的症候
Keyword:
Autonomic Nervous System
,
Delusions
,
Cognition Disorders
,
Hallucinations
,
Hallucinations
,
Neurologic Manifestations
,
Antipsychotic Agents
,
Practice Guidelines as Topic
,
3-Iodobenzylguanidine
,
Parkinsonian Disorders
,
Lewy Body Disease
,
Myocardial Perfusion Imaging
pp.783-787
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012211098
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●Lewy小体型認知症は変動する認知機能障害、幻覚、パーキンソニズムを特徴とした認知症であり、比較的初期からの人物誤認や変形視、レム睡眠行動異常症、失神、易転倒性などの多彩な症状は日常生活を著しく制限する。●認知機能障害、幻覚などに対してはコリンエステラーゼ阻害薬による改善のエビデンスが蓄積され、抑肝散は認知症周辺症状の改善を認めるオープン試験が報告された。●これら薬剤は精神症状ばかりではなく、パーキンソン運動症状に対する治療も可能性を拡大した。●自律神経症状に対する治療も行い、各患者に応じた治療を行うのが重要である。
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