今、認知症にどう向き合うか
《認知症各論・治療》アルツハイマー病
下濱 俊
1
1札幌医科大学 医学部神経内科学講座
キーワード:
Alzheimer病
,
Amyloid Beta Peptides
,
MRI
,
精神医学的評価尺度
,
アルゴリズム
,
抗認知症剤
,
治療成績
,
服薬指導
,
陽電子放射型断層撮影
,
分子イメージング
,
カスケード反応
Keyword:
Alzheimer Disease
,
Algorithms
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Psychiatric Status Rating Scales
,
Amyloid beta-Peptides
,
Treatment Outcome
,
Nootropic Agents
,
Positron-Emission Tomography
,
Molecular Imaging
pp.777-782
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012211097
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●アルツハイマー病(AD)は認知症の基礎疾患ではもっとも多く、約50~60%を占める。●ADの治療で重要なことは、早期(MCI段階を含む)に診断し、早期から治療することである。頭部MRI、脳血流SPECTなどの画像診断の進歩が早期診断に大きく寄与している。●これまでのdonepezilに加えて、2011年から本邦でも海外と同様、ChE阻害薬であるgalantamine、rivastigmine、およびNMDA受容体拮抗薬であるmemantineがAD治療薬として使用できるようになった。今後は、その併用を含めたより効果のある使い方が重要となる。●ADの発症および進展を予防・治癒させる方法が近い将来に確立されることを期待する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012