特集 脳神経・頭頸部の画像診断update
診療
ドパミントランスポーターシンチグラフィによるLewy小体病の診断 MIBG心筋シンチグラフィとの比較
米山 達也
1
,
旭 雄士
,
横山 邦彦
,
辻 志郎
,
道岸 隆敏
1公立松任石川中央病院 甲状腺診療科
キーワード:
線条体
,
Parkinson病
,
放射性核種イメージング
,
検査予測値
,
Iobenguane
,
Lewy小体病
,
Dopamine Plasma Membrane Transport Proteins
,
心筋血流イメージング
,
分子イメージング
,
Ioflupane
Keyword:
Corpus Striatum
,
Parkinson Disease
,
Predictive Value of Tests
,
Radionuclide Imaging
,
3-Iodobenzylguanidine
,
Lewy Body Disease
,
Dopamine Plasma Membrane Transport Proteins
,
Myocardial Perfusion Imaging
,
Molecular Imaging
,
Ioflupane
pp.1641-1649
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017096477
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ドパミントランスポーター(DAT)シンチグラフィによるLewy小体病の診断について、MIBG心筋シンチグラフィと比較検討した。パーキンソニズム、Lewy小体型認知症(DLB)の鑑別診断及びパーキンソン病(PD)の評価目的に、DATシンチグラフィを施行した112例(男性62名、女性50名、26~88歳)を対象とした。DATシンチグラフィを施行した112例のうち79例において、身体所見、画像所見、神経専門医による診察、経過などから確定診断が得られた。PD 51例、DLB 4例、PDとDLB合併2例などであった。DATシンチグラフィによるLewy小体病の診断は、感度98.3%、特異度72.7%、陽性的中率91.9%、陰性的中率94.1%、正診率92.4%であった。DAT及びMIBG心筋シンチグラフィを施行した39例において、DATシンチグラフィは、感度96.8%、特異度87.5%、陽性的中率96.8%、陰性的中率87.5%、正診率97.4%で、MIBG心筋シンチグラフィは、感度80.6%、特異度87.5%、陽性的中率96.2%、陰性的中率53.8%、正診率82.1%であった。
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.