変わりゆくパーキンソン病診療 早期診断から進行期患者の治療まで
パーキンソン病を診断する パーキンソン症状の鑑別はどう進めるか
今井 壽正
1
1東京臨海病院 神経内科
キーワード:
核上性麻痺-進行性
,
鑑別診断
,
水頭症-正常圧
,
脳血管障害
,
分類
,
Iobenguane
,
Lewy小体病
,
パーキンソニズム
,
振戦-本態性
,
線条体黒質変性
,
大脳皮質基底核変性症
,
心筋血流イメージング
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Classification
,
Cerebrovascular Disorders
,
Hydrocephalus, Normal Pressure
,
Supranuclear Palsy, Progressive
,
3-Iodobenzylguanidine
,
Parkinsonian Disorders
,
Striatonigral Degeneration
,
Lewy Body Disease
,
Essential Tremor
,
Myocardial Perfusion Imaging
pp.801-807
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011189952
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・パーキンソン症状とは、パーキンソン病を特徴づける運動症状のことであり、安静時振戦、筋強剛~筋固縮、無動、姿勢反射障害を4主徴とする。・主としてパーキンソン症状を呈する病態は、パーキンソン症候群またはパーキンソニズムと一括され、パーキンソン病を含み多数存在する。・パーキンソン症状の鑑別には、(1)正確で詳細な病歴の聴取とそれに続く神経学的現症の採取と記載、(2)画像検査、脳のMRIとMIBG心筋シンチグラフィ(とくに重要)、を中心とする補助的検査、(3)診断的薬物治療、とくにL-dopaによる症状改善の有無、が日常臨床で必須となっている。
©Nankodo Co., Ltd., 2011