今、認知症にどう向き合うか
《認知症の疫学・診断・検査》認知症はどのぐらい増えているのか 認知症の疫学
朝田 隆
1
1筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学
キーワード:
認知症
,
データ収集
,
有病率
,
年齢因子
Keyword:
Age Factors
,
Data Collection
,
Dementia
,
Prevalence
pp.753-756
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012211093
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●今後の高齢者への医療政策を計画するうえで、認知症疫学調査の重要性が認識されつつある。●認知症の最大の危険因子は加齢であり、高齢化社会が日々進行する今日、日本における認知症高齢者も増加し続けている。●わが国における最新の全国調査では、65歳以上の住民における認知症有病率は平均で15.75%(12.4~20.2%)であった。5歳刻みの年齢階層別にみると、85歳を超えると3人に1人、90歳以上では過半数が認知症であった。●この調査は主に地方都市でなされたが、現在は都市部での調査が進行中である。この結果と併せてわが国における今日の有病率について最終結果が示される予定である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012