特集 運動器疼痛update
運動器疼痛の疫学
山下 敏彦
1
1札幌医科大学 医学部整形外科学講座
キーワード:
膝関節
,
睡眠-覚醒障害
,
有病率
,
腰痛
,
患者の満足度
,
関節痛
,
年齢因子
,
病気休業
,
疼痛-神経障害性
,
筋骨格系疼痛
,
慢性疼痛
Keyword:
Age Factors
,
Knee Joint
,
Neuralgia
,
Sleep Wake Disorders
,
Prevalence
,
Patient Satisfaction
,
Low Back Pain
,
Sick Leave
,
Arthralgia
,
Chronic Pain
,
Musculoskeletal Pain
pp.560-567
発行日 2018年6月19日
Published Date 2018/6/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018282175
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わが国の成人の15.4%が腰痛・関節痛など運動器の慢性疼痛を有している。推定患者数は、腰痛が2,770万人、膝痛が1,800万人にのぼる。神経障害性疼痛は、成人の3.2%が保有しており、QOLの低下や抑うつ傾向に関与している。現状では慢性疼痛の治療に対する患者の満足度は低く、代替医療の受診者も少なくない。今後は、運動器慢性疼痛に関する正しい知識の啓発や、慢性疼痛に対する集学的治療体制の整備が必要である。
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