PSCとPBC-診断と治療の進歩
原発性胆汁性肝硬変(PBC) PBCの疫学と予後
廣原 淳子
1
,
仲野 俊成
,
関 寿人
,
岡崎 和一
,
中沼 安二
,
坪内 博仁
1関西医科大学 内科学第三講座
キーワード:
Ursodeoxycholic Acid
,
肝硬変-胆汁性
,
死因
,
性因子
,
発生率
,
有病率
,
年齢因子
Keyword:
Age Factors
,
Cause of Death
,
Liver Cirrhosis, Biliary
,
Sex Factors
,
Ursodeoxycholic Acid
,
Incidence
,
Prevalence
pp.1471-1476
発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015007619
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厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班では約30年間にわたり,原発性胆汁性肝硬変(PBC)全国調査を継続実施してきた.全国調査登録症例の解析では,新規発生数は近年横ばいであるが,有病者数は年々増加し,新たに診断される症例のうち約70%以上は無症候性PBCである.男女比は1:7,最頻年齢は5~60歳代で,診断時年齢は年々高齢化傾向にある.おもな死因は肝不全と消化管出血であるが肝疾患関連死亡数は減少傾向にあり,無症候性,症候性PBCとも年代別生存率解析では有意に生命予後は改善している.
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