心不全治療の新展開-外科医との共働による新たな治療戦略
《心不全診断と治療における新しい概念》 心不全における疾病管理
加藤 尚子
1
,
絹川 弘一郎
1東京大学医学部附属病院 循環器内科
キーワード:
患者教育
,
自己管理
,
死亡率
,
心不全
,
生活の質
,
チーム医療
,
過程評価(保健医療)
,
再入院
,
疾病管理
,
診療ガイドライン
,
ランダム化比較試験
,
抑うつ
,
家族教育
Keyword:
Depression
,
Heart Failure
,
Mortality
,
Patient Care Team
,
Patient Education as Topic
,
Patient Readmission
,
Quality of Life
,
Self Care
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Practice Guidelines as Topic
,
Process Assessment (Health Care)
,
Disease Management
pp.47-52
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011295247
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●心不全患者の再入院率は高く、心不全増悪予防に向けた医療体制の確立が急務の課題である。●多角的アプローチを用いた心不全疾病管理プログラムが再入院率や死亡率を低減し、quality of life(QOL)を改善させることが示されている。●効果的な心不全疾病管理の鍵は、チーム医療とセルフケア教育である。●心不全疾病管理のアウトカム指標としては、再入院や死亡のみならず、QOLや治療アドヒアランス(セルフケア)も重要である。●抑うつを併存する心不全患者は多く、抑うつは重要な予後規定因子である。心不全疾病管理においては、抑うつの管理も重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011