甲状腺疾患 日常診療のTips and Essence
治療 抗甲状腺薬の注意すべき副作用 無顆粒球症、皮疹、肝障害
田尻 淳一
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1田尻甲状腺クリニック
キーワード:
顆粒球減少症
,
薬物性肝障害
,
関節炎
,
血管炎
,
抗甲状腺剤
,
症候群
,
発疹
,
抗好中球細胞質抗体
,
紹介と相談
Keyword:
Agranulocytosis
,
Arthritis
,
Exanthema
,
Referral and Consultation
,
Antithyroid Agents
,
Vasculitis
,
Syndrome
,
Antibodies, Antineutrophil Cytoplasmic
,
Chemical and Drug Induced Liver Injury
pp.86-90
発行日 2011年1月1日
Published Date 2011/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011078928
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・抗甲状腺薬は、バセドウ病の治療薬として世界中で広く使用されているが、副作用が多いことで有名である。・副作用には、皮疹、蕁麻疹などの軽度なものと無顆粒球症に代表される重篤なものがある。・軽度副作用の場合、経過をみるかもう一方の抗甲状腺薬に変更することで対応する。・重篤な副作用が出た場合、ただちに抗甲状腺薬は中止し、ヨウ化カリウムに変更して手術、アイソトープ治療を行う。・2つの抗甲状腺薬で軽度副作用が出たとき、重篤な副作用が出たときには、速やかに専門医に紹介すべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2011