甲状腺疾患 診療スタンダードと新たなチャレンジ
バセドウ病薬物治療におけるblock & replacement therapy
飯高 誠
1
1飯高医院
キーワード:
Propylthiouracil
,
Thiamazole
,
Thyrotropin
,
顆粒球減少症
,
抗甲状腺剤
,
Graves病
,
多剤併用療法
,
Thyroid-Stimulating Immunoglobulins
Keyword:
Agranulocytosis
,
Drug Therapy, Combination
,
Graves Disease
,
Methimazole
,
Propylthiouracil
,
Antithyroid Agents
,
Thyrotropin
,
Immunoglobulins, Thyroid-Stimulating
pp.903-906
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008056084
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抗甲状腺薬(ATD)にて甲状腺ホルモンの産生を抑制し、甲状腺ホルモンを併用投与して甲状腺機能を維持する方法を、block & replacement therapy(BRT)という。ATD単独ではコントロールのむずかしいバセドウ病症例に、有効である。ホルモン値が安定するので、長期間の処方が可能になる。通常のtitration methodと再発率に変わりはなく、大量のATDを用いる場合は副作用の頻度が高い。ATD中止後のL-T4継続投与には、再発予防効果はない。RI治療前後にBRTを行い、治療後の合併症を抑制する試みが行われている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007