甲状腺疾患 日常診療のTips and Essence
治療 バセドウ病の抗甲状腺薬治療
窪田 純久
1
1隈病院 内科
キーワード:
Lithium Carbonate
,
Propylthiouracil
,
Thiamazole
,
抗甲状腺剤
,
Graves病
,
投薬計画
,
ヨウ素
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Graves Disease
,
Iodine
,
Methimazole
,
Propylthiouracil
,
Antithyroid Agents
,
Lithium Carbonate
pp.47-51
発行日 2011年1月1日
Published Date 2011/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011078922
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・抗甲状腺薬の選択、投与方法は最近になってエビデンスに基づいた方法が推奨されるようになった。・抗甲状腺薬は少量を用いるほうが副作用が少なく、医原性の甲状腺機能低下症を生じにくい。したがって甲状腺専門医以外はmethimazole 15mg/day分1で開始するのが安全である。・副作用が多い薬物であるため、とくに重篤な副作用についてよく知っておく必要がある。・長期間の投与に耐える薬物ではあるが、副作用が生じたときや甲状腺が大きい場合にはほかの治療法に切り替えることも必要である。・抗甲状腺薬中止後に甲状腺ホルモンの上昇をみた場合には、再発と一過性の再燃との鑑別が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011