発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011055938
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53歳男。咳嗽、吸気時胸痛、呼吸苦が出現し、胸水貯留を指摘され紹介入院となった。右下胸部呼吸音減弱、白血球数およびCRPの上昇、HbA1cは正常範囲だが血糖値の高値を認めた。胸水穿刺検査での黄緑色混濁胸水、pHの低値、LDHとTPの高値より滲出性胸水(膿胸)と判断した。また、胸水細菌培養検査で通性嫌気性菌である歯周病菌であるE.corrodensが検出された。胸部CTでは右胸水貯留を認められ、胸腔ドレナージを施行し、抗菌薬meropenem(MEPM)を連日投与した。約1週間で症状は安定化し、画像上も軽快を認め、24日目に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010