糖尿病診療の新時代 2010年代の展望
見直してみよう普段の治療 薬物療法
弘世 貴久
1
1順天堂大学 内科学・代謝内分泌学
キーワード:
Insulin
,
Metformin
,
Sulfonylurea Compounds
,
医学会
,
糖尿病-2型
,
投薬計画
,
アルゴリズム
Keyword:
Algorithms
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Drug Administration Schedule
,
Insulin
,
Metformin
,
Societies, Medical
,
Sulfonylurea Compounds
pp.60-65
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010082276
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米国およびヨーロッパの糖尿病学会の示す薬物療法のコンセンサスアルゴリズムは、metformin、SU薬そして基礎インスリンを核としている。日本人は発症早期には食後高血糖を呈する患者が多く、αGIやグリニド薬の使用が必要な場合も多い。インスリン導入はより早い時期に外来診療で行うことを考えたうえで、日本人に適したスムースな導入アルゴリズムを模索していく必要がある。内服薬とインスリンの併用は糖尿病薬物治療の幅を広げることが可能で、今後のわが国の薬物治療にとって不可欠な組み合わせであろう。
©Nankodo Co., Ltd., 2010