肝癌撲滅最前線
トピックス 転移性肝癌に対するラジオ波焼灼療法
小池 幸宏
1
1公立学校共済組合関東中央病院 消化器内科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝臓腫瘍
,
大腸腫瘍
,
生存分析
,
治療成績
,
ラジオ波焼灼術
Keyword:
Carcinoma, Hepatocellular
,
Liver Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Survival Analysis
,
Treatment Outcome
pp.711-715
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009341896
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転移性肝癌の患者数は、今後も増加が予想される。転移性肝癌患者で切除可能例は一部にとどまる。抗悪性腫瘍薬治療は非常に進歩したが、その治療効果はなお限定的である。転移性肝癌に対するラジオ波焼灼療法は安全性に優れ、局所コントロールは良好である。集学的治療の一つとして、ラジオ波焼灼療法は転移性肝癌患者の生命予後を改善する可能性がある。エビデンスは十分といえず、今後はエビデンスの構築と、よりよい適応の設定が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009