肝癌撲滅最前線
トピックス 増加するか?非ウイルス性肝癌
建石 良介
1
,
小俣 政男
1東京大学 消化器内科
キーワード:
肝臓腫瘍
,
危険因子
,
糖尿病-2型
,
肥満
,
肝疾患-非アルコール性脂肪性
Keyword:
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Liver Neoplasms
,
Obesity
,
Risk Factors
,
Non-alcoholic Fatty Liver Disease
pp.706-710
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009341895
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食生活の欧米化などを理由として、わが国ではとくに男性において肥満者の割合が急速に増加しており、肥満と強く関連する脂肪肝・糖尿病患者も増加し続けている。肥満・脂肪肝・糖尿病は、おのおのが肝発癌の危険因子であるというエビデンスが蓄積されつつあるが、相互に強く関連する一連の病態と考えられる。実際に非ウイルス性肝癌の患者数は増加しはじめており、肥満から脂肪肝・糖尿病を背景とした肝発癌までには数十年のタイムラグがあることを考慮すると、今後も長期にわたって増え続けることが予想される。
©Nankodo Co., Ltd., 2009