骨粗鬆症診療の進歩 骨折の予防と克服をめざして
骨粗鬆症はどのようにして診断するのか? 骨量の評価法
曽根 照喜
1
1川崎医科大学 放射線医学(核医学)
キーワード:
光子吸収分析
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
腰椎
,
定量的断層撮影
,
定量的超音波診断
Keyword:
Lumbar Vertebrae
,
Osteoporosis
,
Absorptiometry, Photon
,
Bone Density
pp.437-440
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009305737
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骨粗鬆症診断のための標準的な測定法は、腰椎と大腿骨近位部の二重エネルギーX線吸収法(DXA)である。腰椎DXAは閉経後の骨量減少や薬物治療に対する感度が高く、大腿骨近位部DXAは大腿骨近位部骨折のリスク評価に優れる。一方、末梢骨の骨量測定は簡便であり、骨粗鬆症のスクリーニングに適している。定量的CT法(QCT)は海綿骨と皮質骨を分けた測定が可能であるが、DXAと比べて普及度が低いため臨床的なデータを参照しにくいのが欠点である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009