血液がん患者の治療と看護 看護師ががんチーム医療のレベルアップに貢献するために
造血幹細胞移植 同種造血幹細胞移植の看護 骨髄移植の場合
森 文子
1
1国立がんセンターがん対策情報センター
キーワード:
移植片対宿主病
,
同種移植
,
癌看護
,
感染
,
口内炎
,
骨髄移植
,
免疫抑制剤
,
造血幹細胞移植
,
造血器腫瘍
Keyword:
Graft vs Host Disease
,
Immunosuppressive Agents
,
Infection
,
Oncology Nursing
,
Stomatitis
,
Transplantation, Homologous
,
Bone Marrow Transplantation
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Hematologic Neoplasms
pp.272-280
発行日 2009年2月15日
Published Date 2009/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2009117372
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同種造血幹細胞移植は、大量化学療法や全身放射線照射による全身状態への強いダメージだけでなく、ドナーリンパ球による免疫反応やさまざまな感染症・合併症のリスクも高く、長期的経過も視野に入れ、患者と家族の生活の質(QOL)を考慮した看護が必要になる。また、自家造血幹細胞移植と大きく異なり、造血幹細胞ドナーを必要とする。ドナーの協力なくしては、同種造血幹細胞移植は成立せず、ドナーのケアにおける倫理的配慮も重要である。本稿では、同種造血幹細胞移植のうち、骨髄移植に焦点を当てて、同種造血幹細胞移植(以下、移植とする)の看護について述べる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009