発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007007017
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近年,慢性骨髄性白血病に対する同種造血幹細胞移植の成績は移植関連死亡の減少により向上している.しかしimatinibの臨床導入以後,同薬が初期治療として選択される頻度が増え,移植件数は大幅に減少している.移植成績に影響を与える因子として幹細胞源,HLA適合度,病期,年齢などがあるが,移植前のimatinib投与が成績に影響を与えるかどうかは統一した見解がない.骨髄非破壊的前処置を用いた同種移植も施行され,優れた成績が報告されている.初期治療として,どのような患者に同種造血幹細胞移植を選択するべきかを明確にするエビデンスは不足しており,現状での選択は容易ではない
©Nankodo Co., Ltd., 2006